ヘッドカバーのコネクター

ヘッドカバーとはブラインドの頭の部分メカの入った金属製のボックスを目隠しする板のことを指します。 他社ではバランスと呼ばれていますが弊社では一般の方がイメージしやすい名前を使っています。

横幅の広い窓の場合、ブラインドを2本以上に分割することがあります。 その際にヘッドカバーは分割しないで1本で作成することをご希望になるお客様がいらっしゃいます。 窓の横幅が1830mm以内であればオプション料金を頂いて対応することは出来ますが、これに当てはまらないケースがほとんどです。

ヘッドカバーが分割される場合でもヘッドカバーにはコネクターを付けますのでずれてしまうことはありません。

ヘッドカバーの材質はスラットと同じバスウッドです。 天然木ですので色味に違いがあり見た目にまったく1本のヘッドカバーの様にはなりませんのでご留意ください。

ブラケットについて

ブラインドの設置に使用する金具をブラケットと呼びます。 設置に際しては最初にブラケットを木ネジで固定し、次にブラインド本体のヘッドボックスをこれへ固定します。

ブラケットの種類は大きく2つに区分出来ます。 下の写真で左側が日本で主に使用されている形、右が海外で一般的に使用されている形です。

右のブラケットの長所は、
・位置決めが簡単
・ヘッドボックスの固定が簡単
一方短所は、
・特に窓枠内設置の場合木ネジで固定する作業がし辛い
・カーテンボックス内への設置が出来ない

弊社では左側のブラケットを採用しています。
オーダーブラインドの場合、大半が窓枠内設置で木ネジ止めがし辛いことはお客様にとって大きな負担になります。

位置決めが難しいという短所については弊社独自の方法でお客さまのご負担を減らす工夫をしています。

こちらの窓枠内設置の手順をご参照下さい。

https://www.kazematsuri.com/tejun/tejun_wakunai.html

ラダーテープのメリット、デメリット

スラットと組み合わせてコーディネートを楽しめるのがラダーテープをお勧めする一番の理由ですが、それだけでなくスラットの穴を隠すことで光漏れを軽減することが出来ます。

弊社事務所内にフレームタイプのコード(左)とテープ(右)を連結して設置している写真です。

反面デメリットとしては畳代が大きいことです。

この他掃除はコードの方がしやすいですね。

焼きたてビスケット

風祭Factoryのブラインドには1箇所だけブランド名を入れています。 ボトムレールの裏側にコードを固定する楕円形のプレートを張り付けていますが、これを「ビスケット」と呼んでいます。 余りのスラットを材料に社内でレーザーマーカーを使って作成しています。

スラットエッジ

弊社が独自に開発した「フレームタイプ」は木ネジを使わずに設置できます。今まで「穴を開けられないからウッドブラインドは無理」と諦めていらっしゃった賃貸住宅にお住まいの方からも好評を頂いています。

「フレームタイプ」は設置が簡単なだけでなくスラットがシャッターのようにフレームの溝に添って昇降するので風に煽られるのを防ぐ機能も合わせ持っています。

その機能を果たす為の秘密がこのスラットエッジにあります。 お分かりですか? 角度をつけて2段にカットしています。 この角度がとても大切です。

Serial番号は信頼の証

ヘッドボックスにはserial番号の入ったラベルが貼られています。 この番号はブラインドの製造指示番号でブラインド毎ユニークに採番されています。 メンテナンスの際にはこの番号をお知らせ頂くことでサイズ、カラー、部品の仕様等が特定できスラットの再作成など確実に対応することができます。
QRコードには弊社宛のメールアドレスが記録されていて修理のご依頼が簡単にできます。

製造指示ラベル

ナチュラルカラーは多彩

スラットカラーのナチュラルは色の名前ではなく木地に着色を施さないという意味でナチュラルです。 スラットに使用している木材はバスウッド(日本名しな)です。 人の肌の色に近い木地色が一般的ですが産地、伐採時期等によって大きく差異があり、またそれが魅力にもなります。

ナチュラルのスラット

下穴用型紙

もう一つの工夫は下穴用の型紙です。 ブラケットを木ネジで留める前に下穴を開けることをお勧めしています。 型紙の凹んだ部分に下穴を開けてブラケットを固定すれば窓枠内にブラインドがぴったり収まる位置になります。 先にご紹介したブラケット位置のマーキングと合わせてご利用下さい。

また、この型紙はサンプルに同封されていますので設置個所の窓枠に当ててみれば木ネジの位置を事前に確認することが出来ます。

下穴用型紙

ブラケット位置をマーキング

風祭Factoryのブラインドはお客様に取り付けて頂くことを前提にしています。 ですからなるべく簡単にできる様な工夫をいくつか凝らしていますがその一つ、ブラケット位置のマーキング。 設置の際どの位置にブラケットを固定するか、お客様が迷わない様に予め印をつけています。 余ったスラットを定規としてリユース、お客様がメジャーを使って位置決めするひと手間を省いています。

次の下穴用型紙の記事も合わせてお読みください。

ブラケット位置を示すマーキング