UVプリント

導入したばかりのUVプリンターを使ってスラットにロゴをプリントしました。 今まではレーザーマーカーを使っていましたがぐっと表現の幅が拡がります。

お店のロゴが入ったオリジナルのウッドブラインドをデザインしてみませんか?

ふるさと納税スタート

2019年1月より風祭Factoryのウッドブラインドが静岡県森町のふるさと納税返礼品として選定されました。 ふるさと納税は応援する自治体(例えばご自身の出身地)への寄付金が翌年の地方税等から差引されしかもその自治体の特産品、地場産品をお礼として頂戴出来る制度です。

ふるさとチョイス
https://www.furusato-tax.jp/city/product/22461

タイプ、サイズ別に10種類の商品を掲載していますが、掲載サイズに当てはまらない場合でも寄付額の範囲内で作成が可能です。

2019年3月末までは「ふるさと納税スタートキャンペーン」を行っています。 ふるさと納税にてブラインドをご注文頂くとブラインド1本当たりQUOカード1000円をプレゼントいたします。

風祭Factoryのウッドブラインドは2016年に一度選定されていたのですが「高級家具に類する」ので制度にそぐわないとの理由により削除されてしまいました。 今回再度申請して復活することが出来たので大変喜んでいます。
この機会に静岡県森町へのご寄付と風祭Factoryのウッドブラインドをよろしくお願いいたします。

高い窓への取り付け

取り付け位置が2m70㎝を超える高さになると標準のポールでは手が届かないので羽根の角度が変えられません。

このケースではポールに代えてコードで羽根の角度を調節する方法に変更して対処しています。 右側で羽根の昇降、左側で角度調節です。 片側に寄せることも出来ますがこのケースでは敢えて左右に分けています。 引き上げのコードと角度調節のコードが絡まなくなります。

標準のポールでは少し長さが足りない場合にはポールを延長する方が簡単です。 しかしこのケースでは取り付け位置が3.5mほどにもなる為、コード式の方が操作がしやすいと判断しました。

取り付け位置が高い場合にはご注文の際にお知らせ下さい。 最適な方法をご案内いたします。 追加の料金は頂戴しておりません。

尚、コードによって角度調節できるのはスラットカラーがナチュラルとブラウンのみとなります。

スラットの反りを揃える

前回の記事でスラットの選別につき書きました。
では選別しないで作成したらどうなるのか? 単に必要なスラット枚数を無作為に揃えて組み立てたブラインドです。

オレンジ枠の部分に反りによる隙間が出来てしまっています。
同じブラインドをスラットの向きを揃えて作成し直したものが以下になります。

スラットは日に当たることによって反ってくる可能性がありますのでいつまでもこの状態を保てるとは限りません。 でも最初に向きを揃えて作成してあれば、経年変化による反りを目立たなくすることが出来ます。

 

スラットの選別

風祭Factoryではすでに塗装された状態でスラットを輸入しています。 日本市場向けということで工場では最高の品質基準を充たした製品のみを出荷しているはずですが、風祭Factoryでは更に選別を加えています。 以下は廃棄するスラットです。 沢山あり過ぎて勿体ないです。

天然木の無垢材ですので素材由来の節、模様等は極力受け入れるようにしています。 しかしスラットの強度に影響するもの、日本人の感覚としては汚く見えてしまうものは不合格としています。 また塗装ムラや仕上げ不良が混入していることもありしっかり選別しなくてはなりません。

最も多い不良項目が反りです。 天然木ですので均一に真っすぐなものは殆どありません。 必ず裏表どちらかに反る傾向を持っていますのでそれを揃えてスラットを組むのも職人さんの仕事です。 しかし反りのキツイものや経年変化で反りが大きくなってしまいそうなものは破棄しています。 天然のものは見極めが難しいですね。

上の写真は節ですが、所謂「死に節」ですので不合格です。 節の真ん中の組織が死んでいますので長年の間に穴が開く恐れがあります。

こちらは節であっても組織が壊れていない「生き節」なのでOKとしています。こうした節や柄はいかにも木製らしくアクセントになってブラインドに表情を与えてくれるものです。

スラットの閉まり具合

ウッドブラインドを検討する上でスラットがどれくらい閉められるか?は気になるところではないかと思います。

風祭Factoryのウッドブラインドを含めスラットの中央に穴を開けコードを通す構造のブラインドでは羽根をぴったりと閉め切ることは出来ません。 特に下側にいくにつれて閉まり具合が甘くなり、隙間から反対側がうっすら見えます。

上2枚の写真は高さ2300mmの下側部分です。

こちらは腰窓の下側です。
スラットの部屋側を上に閉めた際、上側から見下ろすとこの様に見えます。 窓の外側からの視線が気になる場合には視線の角度(上下)によって羽根の閉め方を変えることでカバー出来ます。 

また風祭Factoryでは閉め具合を向上させる為にラダーコードの間隔を標準より狭くしています。

一般的に35mmスラットの場合32mm間隔のラダーコードを使用しますが風祭Factoryでは30mm間隔のものを採用しています。 35mm幅のスラットに30mm間隔のラダーコードを採用することで計算上は上下各2.5mmスラットが重なることになり隙間を狭く見せることが出来ます。

左が30mm間隔、右が32mm間隔です。 見え方は僅かな差異ですがスラットは3枚余分に使用しています。

フレームタイプの連結

1つの窓にフレームタイプのウッドブラインドを分割(2本を連結)して設置する手順について説明します。

最初に窓中央の上下にマウントを張り付けます。 窓中央をに印をつける為の定規をブラインドに添付してありますのでメジャーが無くても正確に位置決め出来ます。

下のマウントは初期に木材で試作したものです。 現在は上側のプラスチック製になります。

次にこのマウントを挟んで左右からフレームを貼り合わせます。 貼り合わせる為のマジックテープはフレームの背面に予めセットされています。

残りの工程は通常のフレームタイプの設置方法に従い左右のブラインドを設置します。

同様な手順で3本、4本と連結して設置することが出来ます。

フレームタイプの設置手順は以下を参照下さい。

https://www.kazematsuri.com/tejun/tejun_frame.html

フレームの形状

フレームタイプに付属する左右のフレームの形状を少し詳しくご紹介します。

フレームの断面です。
下が部屋側、上が窓側になります。 窓側の方が厚みがあります。
現在は栂の無垢材とシナ合板を組み合わせた構造になっています。  無垢材の美しさ強さと合板の形状安定性の良いところを組み合わせています。

フレームの上端です。 この溝へヘッドボックスを組み合わせます。 隙間を埋める為のスポンジが付いています。 その下の少し幅の狭い溝に添って羽根が昇降します。

フレームの背面です。 窓枠へ固定する為のマジックテープ(フック側)が予め張り付けてあります。 設置する際にはマジックテープのループ側を窓枠に張り付けてからフレームを固定します。

フレームタイプの設置手順は以下を参照下さい。

https://www.kazematsuri.com/tejun/tejun_frame.html

フレームタイプの利点

弊社が独自に開発した設置用フレームが付属したウッドブラインド(フレームタイプ)は木ネジを使用しないで設置出来ます。 設置に際してはドライバーやキリなどの工具を使用しません。 DIYの経験の無い方にも簡単に設置することが出来ます。 木ネジの穴が開かないので賃貸物件にお住まいの方にもお奨めです。

フレームタイプの利点は設置が簡単だけではありません。  フレームに設けた溝に添って羽根が昇降し風に煽られてもバタバタしにくくなっています。

上の写真の様に最下部のボトムレールは羽根より長く(広く)カットしてありフレームの溝にしっかりはまっています。 一方羽根は少し短く(狭く)またエッジは角度を付けて2段にカットしてあり風が強いときにはフレームの溝から逃げられる構造になっています。

またウッドブラインドはアルミ製ブラインドに比べお掃除がしやすいのが利点ですが、フレームタイプはフレームがスラットを支えてくれるので更に拭き掃除がし易いという特徴があります。

賃貸につけられるウッドブラインド

2005,6年頃、東京渋谷のテレビでも良く登場するお店のバイヤーの方からお話しを聞きました。

「ここへ来られるお客様は大半賃貸物件にお住まいだからウッドブラインドを気に入っても木ネジで穴が開くのは困る、と言って諦めちゃう方が多いんです」
「穴を開けずに取り付けできるウッドブラインド作ってもらえませんか」

というご要望でした。 しかしそう簡単ではありません。

例えば浴室用のブラインドはツッパリ棒の方法で木ネジなしで設置出来るものがあります。 またアルミ製のブラインドであれば既設のカーテンレールに固定する金具も販売されています。でもウッドブラインドはサイズによって7~8kgにもなるのでツッパリ棒方式では安全に設置することは出来ません。 カーテンレールでは重さに耐えることが出来ずカーテンレール自体が破損する恐れがあります。

既存の方法ではない新しい方法を見つける必要がありました。 そう考えながらしばらく経ったある時「窓枠に穴が開けられないのなら、窓枠+ブラインドでセット商品にすればいいんじゃないか?」 と思いました。

そこからいろんなアイデアを試した結果、ウッドブラインドの左右に設置用の窓枠(フレーム)をくっつけてこのフレームをマジックテープで窓枠に固定する、という方式に辿りついたのです。 

こうして商品化したフレームタイプのウッドブラインドは2007年のグッドデザインしずおか選定商品に選ばれ、またユニバーサルデザインに配慮した商品であるとの評価も頂いています。

フレームタイプの詳細は以下を参照下さい。

https://www.kazematsuri.com/support/frame/