スラットの選別

風祭Factoryではすでに塗装された状態でスラットを輸入しています。 日本市場向けということで工場では最高の品質基準を充たした製品のみを出荷しているはずですが、風祭Factoryでは更に選別を加えています。 以下は廃棄するスラットです。 沢山あり過ぎて勿体ないです。

天然木の無垢材ですので素材由来の節、模様等は極力受け入れるようにしています。 しかしスラットの強度に影響するもの、日本人の感覚としては汚く見えてしまうものは不合格としています。 また塗装ムラや仕上げ不良が混入していることもありしっかり選別しなくてはなりません。

最も多い不良項目が反りです。 天然木ですので均一に真っすぐなものは殆どありません。 必ず裏表どちらかに反る傾向を持っていますのでそれを揃えてスラットを組むのも職人さんの仕事です。 しかし反りのキツイものや経年変化で反りが大きくなってしまいそうなものは破棄しています。 天然のものは見極めが難しいですね。

上の写真は節ですが、所謂「死に節」ですので不合格です。 節の真ん中の組織が死んでいますので長年の間に穴が開く恐れがあります。

こちらは節であっても組織が壊れていない「生き節」なのでOKとしています。こうした節や柄はいかにも木製らしくアクセントになってブラインドに表情を与えてくれるものです。